MySQL Specialized Partner

MySQL 5 Specialization認定パートナーに聞く「MySQL 5 Specialization」を取得した理由とは?SCSK株式会社

住商情報システム(SCS)とCSKが合併して2011年に誕生したSCSKは現在、システム開発からIT基盤の設計/構築/運用、さらにはビジネス・プロセス・アウトソーシングまで、幅広いITソリューションを展開している。システム構築/運用にかかわるサービスをワンストップで提供できる強みを生かし、金融、通信、製造、流通業などさまざまな企業のIT活用を支援している同社は、MySQL 5 Specializationの国内第一号パートナーでもある。

MySQL 5 Specialization認定の取得が、関連サービスのブランド力向上につながる

—MySQLの取り扱いを開始された経緯を教えてください。
当社がMySQLへの取り組みを開始したのは早く、2000年代初頭にスタートしています。機能や信頼性の面でオープンソース・ソフトウェア(OSS)の成熟が進み、いよいよビジネス・ユースでの活用機運が高まってきたという時代でした。

OSSを活用すれば、ソフトウェア・ライセンスのコスト負担を抑え、お客様のIT投資をシステム・インテグレーションそのものに振り向けていただくことができます。そこで、当社のサービスで利用するOSSを選定すべく、OSやミドルウェアの各レイヤーについて、さまざまなプロダクトを調査しました。

なかでも重要なミドルウェアが、お客様の大切なデータを預かるデータベースです。これについて、堅牢性や信頼性、性能の観点から主要なOSSデータベースを調査した結果、MySQLが候補に挙がりました。当時は、日本語対応が早かったこともあり、国内ではPostgreSQLが人気を集めていました。一方、グローバルに目を向けると、すでに主流を占めていたのはMySQLでした。この波は、いずれ国内にも波及すると考え、いち早く取り組みを始めてスキルやノウハウを蓄積しようとMySQLの採用を決断したのです。

MySQLを選定した後は、当時の開発元であるMySQL ABとも連携し、2003年にはパートナーシップ契約を締結。数名のエンジニアを米国に派遣して、MySQLコミュニティとも協力しながら日本語対応の改善などに貢献してきました。
—SCSK様は、国内第一号のMySQL 5 Specializationパートナーでもあります。
MySQL 5 Specializationは、当社の長年にわたる取り組みをアピールする意味でも、またMySQL関連ビジネスの価値を高めていくうえでも、最適な認定制度です。この制度が国内でスタートすると伺ったときは、即座に認定取得を決断しました。しかも「一番に取ろう」と決めたのです。

MySQL 5 Specializationは、当社のビジネスにさまざまなメリットをもたらしています。

まず、MySQLに関して高い技術力を有していることの証となり、それが当社のMySQL関連サービスのブランド力向上につながっています。また、お客様は当社のサービスを安心してご利用になれます。

加えて、当社のエンジニアにとっては認定取得がモチベーションの向上につながります。それに、エンジニアだけでなく、セールス・スペシャリストやプリセールス・スペシャリストの認定制度もあるので、これらを取得することが営業スタッフの知識やアセスメント能力の向上につながります。

基幹システムでも使える安定性とコスト・パフォーマンスの高さがMySQLの魅力

—MySQLならではの特徴/メリットと感じていることは何でしょうか?
まず強調したいのは、基幹システムでの利用に堪える安定性の高さです。実は1万人規模の社員が利用する当社の基幹システムでもMySQL(Enterprise Edition)を利用しているのですが、安定して稼働しています。2011年の合併を経て社員数が急増した際にも、性能や拡張性の面で何も問題は生じませんでした。


品質に対するコスト・パフォーマンスの高さも特筆すべき点です。例えば、MySQL Enterprise Editionなら、年間60万円のサブスクリプション料金で利用することができます。これは、他の商用製品と比べても圧倒的なコスト・パフォーマンスだと言えます。しかも、この料金にMySQL Enterprise Monitorなど高機能な周辺ツールまで含まれているのです。

 OSSであることから、世界中の多くの企業で利用されており、何か問題があればすぐに発見/修正されるという安心感も大きいですね。自力でソースコードを解析して解決に当たれることをメリットに感じているお客様もいらっしゃいます。

オラクルという世界有数のITベンダーが製品の開発をコントロールしている点も大きな魅力です。MySQLは誕生当初から、常に一貫して開発元ベンダーがソースコードをしっかりと管理し、コミュニティからのフィードバックも取り入れながら発展してきました。このことが、品質の担保と安心感につながっているのです。

「高い技術力」、「豊富な実績」、「ワンストップ」を武器に、数百社のMySQL活用を支援

—MySQLに関して提供しているサービスの内容を教えてください。
当社では、大きく「開発」、「運用」の各フェーズをご支援する各種サービスと、オンサイトによるトレーニング・サービスをご提供しています。

【SCSK様 MySQL関連サービスの内訳】
●開発フェーズ向け:設計/構築支援、コンサルティング・サービスなど
●運用フェーズ向け:アセスメントも含むサポート系サービス、予防保守の観点による定期レポート・サービスなど
●トレーニング:お客様のご要望に基づく個別メニューによるオンサイト・トレーニング

これらのサービスを提供するうえでの当社の強みは、MySQL 5 Specialization認定取得エンジニアによる「高い技術力」、さまざまな業界のシステムを手掛けてきた「豊富な実績」、そしてMySQL活用に関するすべてのサービスを「ワンストップ」で提供できることだと考えています。



当社のデータベース専門チームは、パートナー企業も含めて数十名のスペシャリストを擁しており、ここにはMySQLに特化した10名余りのエンジニアが在籍しています。MySQLに関するノウハウや経験を豊富に蓄積しており、MySQLのクラスタ版である「MySQL Cluster Carrier Grade Edition」(MySQL Cluster)の導入/運用までご支援することができます。他のSIer様から、「MySQLならSCSKに」と支援をご依頼いただくケースも少なくありません。
—SCSK様のこれらのサービスを通して、国内で多くのシステムがMySQLによって稼働しているのですね。
おかげさまで、毎年数十件のプロジェクトでMySQLをご採用いただいており、累積では数百社のお客様に導入させていただきました。残念ながら、公表できる事例は少ないのですが、MySQL製品は業種を問わず、さまざまなお客様のシステムでご利用いただいているほか、金融業や通信業などのお客様には、ミッション・クリティカル・システムでMySQL Clusterもご利用いただいています。

MySQLのユーザーは年々増えていますので、より多くのお客様に当社のサービスをご活用いただけるよう、日本オラクル様とも協力しながら、さらなる普及に努めていきたいと思います。また、MySQL 5 Specializationも活用して技術力やサービス提供能力の向上に努めるともに、MySQL関連サービスのさらなる拡充を進めていきたいですね。
中橋大樹氏

中橋大樹氏
SCSK株式会社
ITマネジメント事業部門
基盤インテグレーション事業本部
通信基盤インテグレーション部長

会社名
SCSK株式会社
ITマネジメント事業部門
基盤インテグレーション事業本部
通信基盤インテグレーション部
e-Mail
oss_sales@scsk.jp
Webサイト
http://scsk-db.jp/mysql/
SCSK株式会社

MySQL 5 Specialization認定パートナーに聞く「MySQL 5 Specialization」を取得した理由とは?株式会社ソフトエイジェンシー

「オープンソース・ソフトウェア(OSS)を自力で使いたいが、いざというときは助けが欲しい」──そんなユーザー企業やシステム・インテグレーターからOSS活用の先導者として頼りにされているのが、栃木県を拠点に日本全国の企業を支援しているソフトエイジェンシーだ。同社はMySQLに惚れ込んだ代表取締役の立岡佐到士氏らによって設立されたOSS専業ベンダーである。

MySQL 5 Specialization認定で「当社が提供する価値」をお客様にすぐ理解していただける

—ソフトエイジェンシー様は、MySQLの黎明期に“MySQLのプロフェッショナル集団”として創業されたパイオニア的な存在として知られています。
当社はMySQLによるシステム・インテグレーションを柱にしたソリューション・プロバイダーとして1997年にスタートしました。私が前職のシステム・インテグレーターでMySQLと出会い、惚れ込んだのが創業のきっかけです。

設立当初は、当社がMySQLでシステムを構築して納入するというサービス提供スタイルを主に想定していたのですが、多くのプロジェクトをご支援する中で、実はサポートやライセンスの問題を気にされるお客様が多いことがわかりました。対価を支払ってしっかりとしたサポートを受けたい、ライセンス料を支払って著作権や特許権関連のトラブルを未然に防ぎたいというお客様の割合は、企業規模が大きくなるほど高まります。そこで、日本における販売代理店契約を結び、そうしたお客様にも安心してご利用いただける体制を整えたのです。
—MySQL 5 Specializationが国内でスタートした2012年には、いち早く認定を取得されました。そのメリットをどう感じていらっしゃいますか?
MySQL 5 Specialization認定取得のメリットの1つは、当社が何者なのか、お客様にどのような価値を提供する会社であるのかを、すぐにご理解いただけることです。当社のオフィスに飾られたSpecialization認定証、Webサイトや名刺に掲示されたMySQL 5 Specialization認定のロゴを見れば、当社がMySQLのスペシャリスト集団であり、高い技術力でお客様のMySQL活用をご支援する会社であることが即座におわかりいただけます。これが信用にもつながり、MySQLを扱う当社のビジネスに多くの恩恵をもたらしています。

また、当社のエンジニアにとっては、モチベーションの向上につながるほか、普段の業務で使う頻度の少ない技術を学ぶ良い機会にもなっています、実際、MySQLは毎年、多くの機能が追加されていますが、それらの中でも特に重要なポイントをつかむうえで、MySQL 5 Specialization認定試験は非常に有効だと感じています。

オラクルが開発してサポートするから、エンタープライズでも安心して使える

—お客様にMySQLをお勧めする最大の理由は何でしょうか?
まず挙げられるのは、簡易なシステムからパッケージ・ソフトなどへの組み込み、そしてエンタープライズまで、オールマイティに使えるということです。MySQLはエンタープライズ向けの機能も非常に充実しています。実際に当社のお客様の中にはハイトランザクションな基幹システムで使われているところもありますし、インターネット上のゴルフ場予約サービスやカー・シェアリング・サービス、ECサイトなど、さまざまな商用サービスでも活用されています。

また、エンタープライズで利用する場合は、トラブルが生じた際のサポートがあるかどうかが非常に重要です。MySQLは初心者でも簡単に扱えることが大きなメリットですが、やがてシステムの規模が大きくなり、ビジネス上の重要性が高まってくると、必ず何らかの課題にぶつかりますし、トラブルも起きます。そうしたときにはしっかりとしたサポートを受けられることが、ビジネスで利用するお客様の最大の要求事項なのです。有償サブスクリプションが用意されているMySQLは、その点でも安心して使うことができます。

安心感と言えば、オラクルが開発を主導していることも重要ですね。通常、OSSは開発主体が不明確だったりする場合が多いのですが、今日のMySQLはオラクルが開発に全面的にコミットしている点が以前とはまったく違う点です。世界有数のITベンダーであるオラクルが責任を持って開発していることが、MySQLの品質や安定性、サポート・レベルの向上に大きく寄与しているのです。これは他のOSSとはまったく異なる点であり、品質と安心感は数あるOSSの中でも飛び抜けています。

MySQLのクラウド展開で必須の暗号化/クラスタ化の技術も提供

—MySQLに関して提供しているサービスを教えてください。
現在は「OSSを自力で使いこなしたい」というユーザー企業様やシステム・インテグレーター様に対して、MySQLやLinuxによるソリューションやコンサルティング・サービスを提供しています。MySQLに関しては、有償サブスクリプションのほかに、関連するサードパーティのクラスタリング技術やデータベース暗号化技術などの販売も行っています。MySQL自体にもクラスタ化や暗号化の仕組みが用意されていますが、それらがうまく適合しないケースもあるため、そうしたお客様のニーズを満たすオプション的なソリューションの拡充にも努めているところです。



ちなみに、当社はインターネット・アンケート・サービスなどのサービス・プロバイダー事業も行っており、そのバックエンドでもMySQLを活用しています。クラスタ化や暗号化など、MySQLで利用できる最新技術を使ったそれらのサービスは、数百万件規模の大規模なアンケート・キャンペーンなどでもご利用いただいています。
—自らもMySQLを駆使してビジネスを展開されているわけですね。最近はクラウドでMySQLを使いたいという企業を支援するケースもあるそうです。
例えば、近年は医療分野で電子カルテや医療画像などの格納/共有にクラウドを活用する動きが進んでいますが、そうした用途でもMySQLが利用されています。同様の動きは他の分野でも見られますね。

企業がクラウドを利用する際に大きな課題となるのは、データの機密性(セキュリティ)と可用性の確保です。クラウドの提供形態はさまざまですが、第三者がホスティングするIT環境にデータを置く際には、機密性を保つために必ずデータベースを暗号化すべきです。

また、クラウドならデータが壊れないと思っている方もおられるようですが、たとえスナップショットやバックアップをとっていたとしても、復旧に時間がかかったのでは大きな機会損失が発生しますし、そもそもインターネット上のシステムには止めることが許されないものが少なくありません。まずはシステムを止めないことが第一であり、そのためにはクラスタ化の技術が必須となります。

今後も引き続き、これら暗号化/クラスタ化技術の提供にも力を入れ、どのような環境でもMySQLを安全かつ安心してご利用いただけるよう努めていきたいと思います。

立岡佐到士氏
株式会社ソフトエイジェンシー
代表取締役

会社名
株式会社ソフトエイジェンシー
e-Mail
swbc@softagency.co.jp
ホームページ
http://www.softagency.co.jp/
株式会社ソフトエイジェンシー

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